前回の続きです。
晩飯を食べ終わったのが21時半頃でした。サビキの小アジはポツポツと釣れますが、飲ませの投げ竿には全くアタリがありません。底が荒い場所なので頻繁に根掛かりしますが、捨て糸部分で上手く切れてくれることが多かったので仕掛けのロストは最小限に抑えることができました。しかし、頻繁に根掛かりすると萎えますね(笑)。
ポータブルテレビ
嫁さんと娘っ子は、テントの中でテレビを見てマッタリとしています。簡易なアンテナですが、(意外と)綺麗に地デジ放送が受信できます。このポータブルテレビですが、DVDも視聴できます。実は某オークションサイトで2000円強で落札したものですが、フル充電で3時間程は稼働しますので、なかなかコスパの良い買い物が出来ました。
食われたアジ
投げ竿には相変わらずアタリが出ないものの、一定時間ごとに活き餌のアジを交換し、打ち返しをします。夜光虫はおらず、エサがボロボロにされることはありませんでしたが、何奴かに食われることは頻繁にありました。
今回は底物以外に中層用の仕掛けも作ってきました。3号の磯竿に改良電気ウキ、ウキ下は4ヒロ程とし、アシストにトリプルフック付きの中層用仕掛けに元気な小アジをセットして投入しました。
かじられアジ
磯竿の仕掛けを回収すると、アジが食われています。コイツはイカの仕業でしょうか…。それほど大きくないアオリイカがアジの後頭部をかじったのだと思いますが、こんな状態が何度か続きました。しかしながらイカは針には掛からず…。
嫁さんと娘っ子はテントの中で23時過ぎには爆睡。私も0時過ぎにテントに入って仮眠をとることにし、わずか数分マッハで夢の中へ…。しかし、さすがに3人は窮屈ですね。
午前2時頃にノソノソと起き出し、エサを交換して打ち返しをします。2時間程の仮眠でしたが、意外とスッキリしました。帰宅後に昼寝する予定なので、多少の睡眠不足は問題ありません。
「ジィィィィー!!」
3時半頃だったと思います。かなり大きなドラグ音がして、リールから道糸が出ている様子です。右から二番目の竿先が引き込まれているのを確認し、急いで竿を手に取りました。
嫁さんと娘っ子も起きてきて、こちらの様子を伺っています。訊き合わせをすると、何かしらが食っていましたので、一呼吸おいて合わせを入れました。
「スカッ!」
なんと針がすっぽ抜けた様子です。なんとも情け無い…。悔しいですが、エイだったと思うことにしました。
嫁「オイオイオイ!おっさん今のはないやろ!」
私「す、す、す、すいません。食いが浅かったのでしょうか。もう少し待てば良かったですね。」
嫁「なにが待てば良かったやねん。決めなアカン時にしっかり決めるのが男やろ!」
私「し、し、しかしですね、なかなかビシッと一発で決めるのも難しくてですね、相手は自然ですし…もごもご…。」
嫁「うるさいっ!女の腐ったみたいなものの言い方をするな!オッサンのポークビッツをちょん切ってやろうか!」
私「ポークビッツはあんまりです。せめてウインナーくらいは…」
嫁「うるさいわい!この下手くそが!」
私「ヒィィィー!!」
対岸
対岸の釣り人たちもノソノソと起きてきました。みなさん、思い思いの釣りをされていますが、満足できる釣果がでると良いですね。さて、こちらもアタリが出るか…。
エソ
磯竿に弱いアタリが出たので上げてみると、エソがアジを丸呑みしています。トリプルフックまで飲み込んでいましたので(アジとフックは胃の中に入っていました)、仕掛けを切ることにしました。新しい仕掛けをセットし、元気な小アジを掛けて遠投しておきます。
5時半頃から空がだんだんと明るくなってきました。相変わらず飲ませのアタリはでませんが、サビキの小アジはコンスタントに釣れ続けます。
6時過ぎに25センチほどのサバが回遊してきました。サバフィーバータイムが訪れましたが、10分ほどで群れはどこかに行ってしまった模様です。サビキ仕掛けのトラブルもあり、結局6匹しか釣れず。
夜明け
6時半過ぎでした。
「ジャァァァァーー!!」
中層狙いの磯竿に激しいアタリが出ました。もともとドラグ音が大きいリールでしたので、びっくりする程大きな音が出て、かなりドキッとしました(笑)。ドラグはかなり緩めていたものの、竿が吹っ飛び波止の上を引きずられそうになっているところをキャッチ。竿を立てて戦闘開始です。
かなりの突っ込みで、一気に走られてしまいましたが根には入ってない様子でしたので、竿を立て、リールのスプールを手で押さえながら魚を浮かせにかかります。約5分間攻防しましたが、なかなか魚は浮いてきません。青物だと思いますが、なかなかのサイズか…。
竿はダイワのリーガル遠投仕様3号、リールは3500番に投げ用4号ナイロンラインを道糸として巻いています。仕掛けは10号のフロロカーボン、針は飲ませ用の太軸です。竿が弓のように曲がり、道糸もかなり伸ばされた感じがしますが、なんとなく『楽に獲れる』と思いました。知らない間に渡船の乗務員さん、近くにいた釣り人がギャラリーとなっており、すぐ横には嫁さんの恐ろしい目が…。
かなりの攻防でしたが、魚が弱ってきたのか少しずつ浮いてきました。まだまだ余力がありそうでしたが、あと少しで魚体が見えそうです。果たして何奴か。
私「あと少しで浮いてきますよ〜。」
嫁「オッサン、気を抜くなよ!」
私「ハッ、承知しております。でも、ここまで来れば多分大丈夫ですよ。はっはっは。」
嫁「なにをニヤニヤしてるねん!気を抜くな!」
私「あと少し…。タモの準備を…アッ!」
「パスッ……」
なんと道糸部分でラインブレイクしてしまいました。
私「アアアーーーー!!!」
嫁「ワレー(怒)!!またもバラシか!」
私「ご、ご勘弁を〜!」
嫁「だから気を抜くなと言ったんや。オッサンもバラシたろか!!」
私「ヒィィィー!」
夢に出てきそうな程悔しいですが、仕方ありません。根にラインが擦れてキズが入っていたのか、あと少しのところで惜しい結果となりました。イャー惜しい。
コウイカ
7時頃に投げ仕掛けにコウイカが掛かっていましたが、先程のショックもあり、あまり嬉しくありませんでした(笑)。
アタリ無し
嫁曰く、慢心が招いた痛恨のバラシだったとのこと。
嫁「若かりし頃、オッサンは磯竿1号でハマチを釣ってたけど、あの頃は全身を使って魚の突っ込みをいなしてたで。特に膝を使ってな。今は膝の屈伸もせずに上半身だけでやり取りしとる。これではアカン。セサミンの錠剤でも飲んで膝を鍛えろ。屈伸が全てや…。」
なるほど、屈伸か…。
退散
7時半に納竿し、8時40分の渡船で帰路につきました。かなり悔しい釣行となりましたが、必ずやリベンジしてやろうと思います。
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