前回の続きです。
あっ、その前に真夜中の出来事を報告しておきます。
23時頃にそろそろ就寝しようかと思い、投げていた仕掛けを回収しようとしていたら、真っ暗な(誰もいるはずのない)海の方向から急に声を掛けられました。
声「スンマセン!」(かなりデカイ声)
私「ヒィィっ!」
(だ、だ、誰??確かに海の中から聞こえたような気がするケド…)
声「スンマセンー!」
私「ヒィィィィ〜〜!!」「幽霊や〜!」
誰もいるはずのない、真っ暗な冬の海からたしかに声がしました。しかも、私に向かって何かを言いたげです。溺れて亡くなった人が幽霊になって現れたか⁈
恐怖で小便が漏れる数秒前です。てか、少しチビってしまいました。
声「スンマセン。どの方向に投げてますのん?」
(ヒィィ〜!出た〜!!)
私「波止から真っ直ぐ正面と左斜め方向ですが、な、な、何か?」(海面に誰かいる?)
声「イヤ〜、道糸を引っ掛けたら申し訳ないと思いましてん。大丈夫みたいですさかい、ほな、さいなら。」
声の主はウェットスーツに身を包んだ50歳位のオッサンでした。水中ライトを片手に大きな浮きビクを引きながらユラユラと移動していきます。サザエやアワビ、エビなんかを密猟していたのかも知れませんが、真っ暗な海中から突如現れた海坊主オッサンには正直超ビビってしまいました。
「ブハッ、ブハッ」
アマさんのような海坊主オッサン…かなりの距離を潜っては泳いで…どんだけ体力があるねんっ!
急に真っ暗な海中から声をかけられたらビックリするやないかいっ!
ホンマに心臓が止まるかと思いました…。
夜明け
6時過ぎ頃にのそのそとテントから這い出し、カレイ仕掛けにマムシ、アオムシを付けて順次ファイヤーしていきます。8時頃に満潮を迎えますので、今日は下げ潮を釣ることになります。
朝飯準備
腹が減ったので、アルポットでお湯を沸かして朝食の準備に取り掛かります。まっ、カップヌードルですが(笑)。
カップヌードル
昨晩は天ぷらそば、朝はカップヌードル。まっ、釣り場で温かい食事が取れるのでヨシとしましょう。しかしながら、釣り場で食べるラーメンはなんでこんなに美味いのでしょうか(笑)。
コブダイ狙い
右の2本はコブダイ狙いです。なんちゃって的なタックルではありますが、90センチのブリを(マグレで)で釣り上げた経緯もありますので、万が一大物が掛かっても多分大丈夫…と思います。
コブダイエサ
さて、時間もなかったので、とりあえずのエサとして(売れ残り品で半額セールの)アサリを持参しました。他にはブラックタイガーを10匹ほど。アサリの殻をハンマーで砕き、撒き餌をしていきます。
尻手ロープを使用していませんので、リールのドラグはかなり緩めています。走られて根に入られたら、まぁその時に考えましょう。
アタリ無し
エサ取りのアタリも無いまま、時間だけが過ぎていきます。1匹で良いのでカレイの顔を拝みたいものですが、イヤ〜、かなり渋いですね…。
ヒトデマン
コブダイ狙いの仕掛けにはヒトデが食らいつく始末。なかなか思うようにはいきませんが、釣りをしていると本当に楽しくて、あっという間に時間が経過してしまいます。
これで釣れてくれれば最高なんですが…。
コブダイ狙いの竿には2度チョコンとエサをかすめ取られたようなアタリが出た後、一気に竿を持っていく強烈な本アタリが出ました。慌てて竿を手に取り合わせを入れましたが、結果はスカ…。なんとも下手くそです。
変化無し
一方カレイ狙いの方は、こまめにエサチェックをしながら打ち返していきますが、海からはノーシグナルです。
相変わらず漁船が度々通過しますので、全ての竿に道糸沈めを使用しました。
神よ、この純粋で無垢な心を持ったオッサンに奇跡を起こしてください…。
「ピコっ」
なーんて、世の中上手くいく訳ありませんね〜。
残念ながら、朝〜昼の部はノーフィッシュでした。
風が出てきたこともあり、エサは少し残っていましたが、12時頃に後ろ髪を引かれる思いで納竿としました。
釣果アナゴ
釣果はアナゴのみ。大小合わせて8匹…。チキショー!!
捌き後
帰宅後にマッハで捌きました。天ぷらで食ってやります。
イヤー、高速道路料金、ガソリン代、エサ代、占めて軽く「万」を超えてしまいましたが、ご覧の通りの貧果でした。
でも、久しぶりの投げ釣りはやっぱり最高に楽しかったです。
次回はなんとかリベンジしたいですね。